kikiki optique × atelier mozu 対談

御徒町にて (撮影:山本健太郎)


昨年2023年10月に発表したkikiki optique × atelier mozu のコラボが、2024年7月にkikiki optique-mozu line-として生まれ変わりました! いままで3型の眼鏡を共に手がけてきましたが、数を重ねるにつれ両ブランドの相性や評判の良さから、これからも続けたいという思いが強くなり、改めてブランドのラインとして展開していくことに致しました。トータルコーディネートできるジュエリーも続々登場する予定です。2024年秋の新作も準備中!ぜひご期待ください。

今回は、kikiki optique-mozu line-誕生を記念して、両ブランドの4名で対談を行ったので、その模様をお届けいたします。


kikiki 小幡夕起子(以下kikiki夕起子) この度はコラボから、ブランドのライン化に賛同いただいて改めてありがとうございました!

kikikiとmozuさんの出会いは、あるイベントに私が視察に行っていて、そこにmozuさんが出展していたんですよね。本当に偶然の出会いでした。 ハンクラサイトなどでお見かけしたことはあったのですが、実物も繊細なテクスチャや上品なデザインが本当に素敵で、初対面にも関わらずその場でコラボの話を出してしまいました(笑)。よくよく伺うとご夫婦でブランドを運営されていて、ご主人が製造、奥様がデジタル周りなど、役割分担もうちと重なる部分も多かったですよね。
mozuの秋田ご夫妻は、アトリエを神宮前から逗子に引っ越されましたが、秋田さんは週一くらいで御徒町には来ているんですよね。

mozu 秋田 そうですね。毎週木曜日はボディーメンテナンスの為に東京に来るんです。午前は整形外科、内科、歯医者。午後は御徒町でキャスト屋、メッキ屋、さらにサウナ入って、カラカナ(kikiki optiqueも在籍するシェアアトリエの名称)に行って帰る(笑)。

kikiki 夕起子 ばっちりなルーティーンですね!? そんな木曜日にkikikiにも毎週立ち寄って頂き、パーツを詰めて頂いていた様なんですが、主人と秋田さんの進行する様子がどんなだったのか改めて聞いてみたいなと思って。

kikiki 小幡泰久(kikiki泰久) 初めはmozuさんの商品化されているアネモネのパーツを、kikikiの特徴であるフロントサイドのモチーフにする事を夕起子が提案していたので、それを軸にブリッヂやテンプルなど他の金属パーツをどうするか考えて行きましたよね。秋田さんにパーツのサンプルを持ってきて頂いて、それをどう眼鏡パーツに変更し上手く組み込めるか考えるのは、結構時間がかかりました。シェイプを崩れないようにしたり、丁番をどう上手く納めるか、とか。

mozu 秋田 自分が持ってきたサンプルから選んで、これ行けるんじゃない?みたいなやり方でしたね第一弾は。枝のブリッヂとか、まさかこれ本当にやるの!?って思ってましたから(笑)。

kikiki 夕起子 確かに、図面があるわけではなく、まるで有機的なものを眼鏡のパーツとして収めるような方法ですもんね。

mozu 秋田 そうですね。眼鏡ってこんなに大変なんだって思った所はありましたね。既存のアネモネパーツも、そのまま使っているわけではなくサイズダウンしています。

kikiki 夕起子 いやあしかし、ご自身にとって眼鏡という新しいジャンルなのに、よく挑戦してくださったなと思っています(汗)。アクセサリーと違って、かなり自由度も制限されたと思いますが、そのあたりは難しかったですか?

mozu 秋田 いや、それはそれで面白かったですよ。大変なのは、パーツとして収める小幡さんの方だったと思います。自分はデザイン投げて、これ出来ますか?という具合だったので。

kikiki 泰久 サイズ、左右のバランス、更には眼鏡は陳列するときテンプルを折り畳む都合でパーツの裏の見え方まで考える必要ありますからね。
でもそんな試行錯誤の末出来上がった時は、初めて眼鏡を手がけた時のように新鮮でした。mozuさんのデザインのソースは、クールさ、シャープさなどが自分たちにないものだったので。

kikiki 夕起子 自分たちの手癖を超える作品ができるという、コラボの醍醐味を味わえた訳ですね。完成品も大変好評で、良いケミストリーになりました。
先日は、mozu line用の撮影をしましたね。素敵なジュエリーの新作も沢山用意していただいて!わたしはブランドを立ち上げた当初から、ジュエリーとのトータルコーディネイトは本当に強化したいと思っていて。例えば眼鏡、ジュエリー共に商品展開しているようなハイブランドもありますが、別の工場でライセンス生産している事情や、統一感を出すのが難しいせいか、トータルコーディネイトとして打ち出しているのはあまり見た事がなかったんですよね。でも私たちは共に彫金技術でのハンドメイドだから、両者の質感まで合わせることができる。これはやらない手はないとずっと思っていたので本当に念願なんです。
そして撮影は、奥さまが立ち会ってくださいまして、お互い合わせたいアパレルブランドをセレクトしたんですよね。奥さまのセレクトしたFRANCHESCA AMAM LABELについて教えてください!

mozu 奥さま 以前、個展を開催するギャラリーをインスタで探してる時に、FRANCHESCA AMAM LABELさんの個展ををたまたま見つけて、開催していたギャラリーも気に入ったので結局うちもそこで個展を開きました。 ブランドの雰囲気がmozuと合うなー、この服で撮影したいなーとふわっと思ってました。あのフリルのワンピースのLOOK、めちゃ気に入ってます。

衣装協力 Franchesca Amam LABEL
撮影:押尾健太郎 / ヘアメイク:HIROKO / モデル:アリス

kikiki 夕起子 確かにあのフリルワンピのスタイリング凄く私も好きです!私がセレクトしたブランドqiriは、伝統的なテキスタイル工場がある群馬県の桐生市をベースに立ち上がった新しいブランドで、植物モチーフのオリジナルの織物を使っていたり素材も拘っていて、こちらもmozu lineにすごく合わせたいなと思って。例年、kikikiのLOOKの衣装は、デザイナーさんの拘りが感じ取れるようなアパレルブランドと合わせたいという気持ちもあって。ブランドさまたちに快くご承諾いただけて良かったです。

衣装協力: qiri

撮影は毎回押尾健太郎さんという錚々たる第一線のお仕事をされているカメラマンさんにご依頼しているのですが、今回はメガネとジュエリーのトータルコーディネートをテーマにしているので、両アイテムにピントを共に合わせるよう試行錯誤してくださって。たとえばリングをした手のポーズをどうすれば、共にピントが合うかなど。 そして、眼鏡ごとにスタイリングをガラリ変える七変化を、ヘアメイクのHIROKOさんにやっていただいているのですが、実は押尾さんとHIROKOさんもご夫婦で。 眼鏡って違うタイプに変えただけでも印象もがらり変わるのに、さらにスタイリングまで変えると本当に別人のモデルさんのようで!これを押尾マジックと呼んでおります(笑)。
さてラインとして生まれ変わり、これからも一緒に作品を作っていくことになりますが、今後どんな展開をしていきましょうか。

mozu 秋田 海外展開も積極的にやっていきたいですね!台湾とか!

kikiki 夕起子 そういえば台湾の方って凄く眼鏡ユーザーが多いんですよね!?良いですね〜!

mozu 秋田 台湾にはmozuのファンでいてくださる方もいて。去年展示会に行った際は、差し入れ頂いたり、写真を撮ってと頼まれたり。

kikiki 夕起子 へ〜すごい!確かにmozuは可愛いものが好きな台湾女子に人気なのが分かります!kikiki optiqueも9月から台湾の眼鏡店での販売が決まっていますし、本当楽しみです。mozuさんは今年の秋も展示会で行かれるんですよね。

mozu 秋田 10月と11月に2回展示会で行く予定です。

kikiki 夕起子 おお!二ヶ月連続で!?また反応など教えてください!ではでは秋の新作制作、男性陣は時間も迫ってきており戦々恐々とし始めている様子が伺えますが(汗)引き続きお願いします!


グローアップアイウエア 西武渋谷(A館3階)
移転オープン記念 トランクショー開催中!
期間7/20土-8/20火